幼児教室PAL パル・クリエイション

   
パル便り

パル便り「2008年8月号(チャイルド)」

そろそろ梅雨明け?暑い夏がやってくるのでしょうか。冷夏といううわさは聞きませんから、暑さ対策はやはり必要でしょう。紫外線が強く、外に出ない方がいい時間帯は10時〜2時の間だそうです。特に12時〜2時の間の方がきついようですので、昼食のあとは、しばらく休んでから外へ出ましょうね。暑さで困るのは熱中症。熱中症への対応としては、意識がうすれる程なら迷わず救急車を呼ぶべきですし、体温が高い場合はまず体を冷やすことをしてください。ただやみくもに冷やすのではなく、股の付け根の内側や脇の下等を冷やすのが効果的だそうです。とにかく脱水症にならない様に水分をとること、帽子をかぶっていくこと、炎天下に長く居ないこと、等、予防もしっかりやりましょう。

 さて夏休みは子どもが家庭生活に戻って日常を過ごす一番長い休みです。ゆっくりと落ち付いて生活を子ども達に味わってもらいたいものです。

近年の子どもは日頃色々とスケジュールに追われて過している人が多いようです。幼稚園行くことを筆頭に様々なおけいこ事はあり、ついつい時間に追われていることでしょう。けれど、そんなスケジュールで生活していることで、子どもの生活の中に抜け落ちた部分を作ることになってしまってはいませんか。子ども自身が自分で始末しなくてはならないことを親が肩代わりしている等ということになってはいないでしょうか。親も外での約束の時間を守ることを大切に思う余り、家庭でのことは無意識に肩代わりをしてしまうのでしょう。しかし、それでは子どもの自主性は育ちません。

子どもの学習力等は、かなりの部分が生活自律に根ざすところがあります。先日の年中さんの「野菜の色水屋さん」も色水を作る仕組みを理解すると共に、それにまつわる各々の作業の動作ができて、はじめて楽しさが味わえ、理解も完結するのですが、作業動作がおぼつかない子がポツポツいたようです。自分でコップにお茶や牛乳を注ぐ、とかお風呂で使ったタオルをしぼるとか、こぼれたジュースをふきとるとか、そんなことは全部お母さんがしているのでは?と感じられる子がいます。具体的に何々ができないというだけでなく、本来自分でやるべきことを人に肩代わりさせている子は、根気や気力も欠けるように思います。それはそうですよな。一事が万事ということですから、あれもこれもやってくれるのなら、何も考えずに生活していてもよいか…という気にもなろうというものです。

 幼稚園のない夏休みは一度、生活の中味を見直してみる絶好のチャンスです。受験を目指している年長さんも、この辺をきちんと整えておくことが最後に力を示せることになると思います。今だけ特別、今だけの我慢という発想は大人にのみ通じるもので、大人が云い訳のように片目をつぶって生活していくことぐは子どもには通用しません。どうぞよい夏休みをお過し下さい。