幼児教室PAL パル・クリエイション

   
パル便り

パル便り「2011年度 6月号(リトル)」

 気の早い台風が、例年とは違うコースを辿ってやって来てしまいました。雨が激しく降ると、被災地の二次災害が気になります。これ以上悲しいニュースは聞きたくないですね。
 リトルクラスの戸外活動は天気に恵まれた日に実行できてラッキーでした。植物園の自然の中に抱かれると日々の緊張から解放される気がして、しかも子ども達はたくさん歩いたり走ったり、元気でしたね。お母さん方は、きっと意外だったでしょう。子どもとの外遊びは、なるべく規制せずに、子どもの思うに任せて、しかもお母さんも子どもと同じ目線で進めばいけば、意外と長く歩かせられるものです。草木や地面の起伏でさえ、子どもにとっては楽しいものだということを実感して頂けたでしょうか。また、友達と一緒という条件も子ども達を活発にした要素ですね。少し勇気のいることも、他の子ども達がしているのを見ると自分もやってみようという気になるものです。こうして子ども達は互いに刺激し合うことが大きな力となって育っていきます。秋にはお母さんのお付き添い無しで、又植物園遠足を致します。この頃にはもっと逞しくなっていて、お母さんの一緒でないこと等ものともしなくなっているはずです。お楽しみに!
 片や教室ではどのようなことが展開しているでしょう。お母さんと離れる際に少し泣いている子もまだ何人かいます。泣いた後は楽しく遊べているのかしら、と気にかかる方もいらっしゃるでしょうが、泣く意味は、教室が嫌だからではないので、(お母さんと離れることのみが嫌なだけなので)お母さんがいなくなればケロッとして遊んでいます。リトルの授業内容は、体操・造形に特化したカリキュラムだけという訳にはいきません。もっとあらゆる面の発達を加味して考え、刺激の幅を広げて活動するようにしています。2才児クラスの1番の特徴は、言葉の発達の幅が大きいことです。勿論月齢差の関係が大きいのですが、それだけで推し量れるものでもなく、各々の子どもの生活環境も性格も絡んできます。体操は視覚で理解することが可能な部分が多いので、活動すること自体にはさほど差は生じませんが、造形は見本を見せてまねをさせる、等という指導はさせたくありませんから、やはり言葉のやり取りが必要になってきます。そうしたことが早くできるようになるように、様々な言葉掛けをしたり、返事を返してもらうような設定でごっこ遊びを仕掛けたりしています。一人一人のお子さんの「今」をチェックしていますので、各々に必要なことはお話ししていきたいと思っています。お母さんと協力することで子どもが健やかに伸びていけるように、と願っています。