幼児教室PAL パル・クリエイション

   
パル便り

パル便り9月号(チャイルド)

   猛暑になる、なると脅されていて、どれ程の酷暑かと思っていたら、猛暑日になった日は僅かだったようです。西日本は酷い暑さだったようですが・・・
それより雨が多くて湿度が高い日が結構あります。高湿度による熱中症にも注意が必要です。
 小学校受験準備の項目に「指示行動」という項目がありますよね。受験目的でパルに問い合わせて来る人の中に、「お宅は指示行動というのをやってくれますか?」とおっしゃる方がよくいます。「指示行動」とは、どうやら何か独立した技能だと思われているようです。冷静に考えれば、ただ ”相手が指示したことをその通りに遂行すること” となるわけですが、「指示行動」と銘打ってそこを切り取った訓練をするというのは、どんなものでしょうか。
 そもそも学校は、なぜこのようなチェックをするのでしょう。集団で活動する上で、教師は大勢の子どもに向かってこれからすることを一斉に伝えます。対して子どもは、教壇から先生が全員に向かって発している言葉は、自分にも向けられているのだと認知することから「指示を受ける」という姿勢を身につけて行きます。この姿勢の素地がある子どもが欲しくて、学校はその素地があるかどうかをチェックしたがるのでしょう。
 「指示行動」を切り取って、それだけを訓練するという形を取ることは、実際にどのように役立つのでしょうか。中には記憶に重点を置いて、暗記することの訓練に走るような指導を「指示行動」の訓練と考えているところもあります。四桁や五桁の数字を覚えて、それを反対から唱える等という練習は、それはそれなりに「頭を練る」ことには役立つでしょうが、それは学校が求めている「指示行動」とはかけ離れています。
 パルの年中さんの授業でやった、「色水屋さん」の授業を思い出して下さい。
きれいな色水を作り出すためには、どのような行程を辿ればよいか。目的を示されて数々の手順の説明を受けた子ども達は、一生懸命その「指示」を反芻しながら作業をします。このように、何のために行動するかを考えながら指示を実行して行くことこそが、本当に有益な学びと言えましょう。体操の授業で
指示に基づいていくつかの行動をしていくことは、子どもに取ってはゲーム感覚で楽しめる活動です。「制約」はストレスになりますが、「ミッション」は競争心をかき立てます。子どもにとって積極的に取り組める活動をさせることが、
受験をさせるにせよさせないにせよ、大切だと思います。

授業のようすはこちらのフェイスブックよりごらんください。