幼児教室PAL パル・クリエイション

   
パル便り

パル便り2月号(リトル

 インフルエンザの流行が止まりません。お子さんの罹患はもとより、送り迎えのお母
さんの罹患も多く聞くようになっています。どうぞ最大限の予防をお願いします。

 さて、今年度のリトルクラスも残すところ後ふた月、今回時間を延ばしたクラスにした成果をひしひしと感じています。子ども達の遊びがより活発になって伸び伸びしています。大人が仲立ちに入らなくても、子ども同士の関わり合いが濃密で、微笑ましい場面を沢山目にすることができます。これは、これから幼稚園に入る子ども達にとって大きな財産となる筈です。

 ここで今一度、子育てに対する心構えを再点検していきましょう。まず子どもの成長過程を把握することが大切です。幼稚園に行くようになった子どもの特性は、落ち着きが無い・やかましい・反省しない・直感力に優れている・何にも好奇心を抱く・振り返りが苦手・等が挙げられます。それに対して「じっとしていられなくて困る」「落ち着きがなくて大変」と思うおかあさんがいます。彼等が上記のような特性を持つには、それなりに理由があります。目の前の興味を吸収すべく動き回る中で、彼等は集中力を養っていきます。
このような集中力は思考力を作るのに不可欠な力です。逆にこれらの特性を押さえつけるような縛り方をした場合、子どもの意欲は削がれます。「お母さんの言う事を良く聞く子ども」は、一見「いい子」に見えますが、自主的にいい子をしているわけではありません。
子どもは親の強すぎる抑制の前では、「親に嫌われない為」の「いい子」を直感的に演じます。これからの社会で必要とされるのは「言われた通りにする力」ではなく『自分の頭で考える力』です。子どもは自ら成長していく力をもともと持っています。それをじっと見守ることがお母さんに求められる力です。

 しかし、何でも「子どものする通り」を全て認めてしまっていい、と言うわけでもありません。子ども達はこの春からルールのある社会にデビューします。ここで必要となるのは、我慢する力です。どんなに自分の主張があっても、それが通らない事がある、ということを知っていく必要があります。しかし、家では何でも通り、幼稚園だけに規則があるというのでは、子どもは対応できないでしょう。人に向けて物を投げつける等という暴挙は勿論、そろそろけじめをつけるべき事柄についても(例えば食事中に何度も立ち歩く、自分の散らかした物を片づける意志が全くない等、これは幼稚園でも困る事柄です)躾を始めるべきでしょう。ただ、躾の形も考えて下さい。大声で怒鳴ったり、叩いたりは勿論何の効果もありません。恐怖による抑制は、子どもの性格を歪めます。かと言って、子どもの泣きわめきに屈してしまっては何も解決しません。威厳を持った対処が必要です。

 この先早く知育を、と考えるお母さんもいらっしゃるかも知れません。しかし子どもの特性をよく考えれば、詰め込み型の訓練は子どもの意欲を削ぐに充分だということがわかって頂けるかと思います。それより今必要なことは、豊かなコミュニケーションと
適正な躾をする事により、子どもの良き人格の土台作りが大切であり、先決だと思います。

 私達は、お母さんが世の中の過多な情報によって撹乱させられないよう、健全な子育てがぶれないよう、お母さんとお子さんの関係を察知しながらサポートを続けていきます。
今年、慶應幼稚舎に合格を決めたのも、筑波小の考査を通過して入学を手に入れたのも、
プレイ・リトル、リトルクラスから通っていた子ども達でした。それはひとえに、お母さん達がぶれない子育てをきちんと実践してくれた賜物だと思っています

 

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