幼児教室PAL パル・クリエイション

   
パル便り

パルだより3月号

 今年は、寒さとインフルエンザ蔓延の冬です。インフルエンザはA型とB型が同時に流行中で、衰えが見えません。これだけ流行すると、インフルエンザに関する感覚が麻痺して来そうですが、流行をとめる手だてをみんなで考え実行していく必要があるのではないでしょうか。完治証明書を病院にもらいにいく件に関しては、病院側も厚生労働省も無意味だと否定しています。患者であふれている病院の手間も考慮しなければなりませんし、証明書を貰いに行った人がまた感染することも考えられるので、発行を拒否する病院が増えているそうです。だからといって、かかった人を野放しにしていいといっている訳ではなく、発症してから5日間、熱が下がってから2日間は家から出ないという行動を皆できちんと守ることで、流行を最小に食い止めましょうということです。
家に患者が出た家族は感染の恐れもあるので、人の多く集まる場所への外出は控えていただくに越したことはありません。

 年長さんは最後の仕上げ期間を迎え、体操も造形も充実した時間を過ごしています。三学期は特に、小学校生活に向けて必要な力を養ってもらおうと、様々な工夫を授業に組み入れています。特に聞く力、話す力は絶対に必要です。しかも只聞く、話すでは駄目で、人の話を聞いてその内容を理解し、その上で自分の意見を披露できるようにする必要があります。造形は「絵画鑑賞会」という時間を設けています。古今東西の名画の図録を見ながらディスカッションしていくという内容ですが、ただ「知識を得る」だけでなく、画家が作品に込めたかった想いや絵画が持つ使命等を、絵を見て話し合いながら子ども達自身が意見を言葉にできるように導いていきます。絵画の持つ力とみずみずしい子供の感性が触れ合うと、子供からは驚く程感性豊かな言葉が飛び出したりします。こうした経験をたくさん積むことで、「考えながら学ぶ」姿勢を身につけてくれたら良いと思います。大学入試は3年後から、今までの方法に記述式を導入する方向で進められるようになるということですが、なぜそのような方法に舵を切ることになったのでしょう。知識をインプットして、それをアウトプットするだけで済む試験方法と、それに伴った受験対策の蔓延からは、この先の日本の教育力の行き詰まりが予見されます。大学が変わると、それに伴って高校・中学・小学校も変わらざるを得ないでしょう。子供がある時から突然「思考」することを求められて困ることがないように、みんなで教育のあり方を考えていきましょう。


授業のようすはこちらのフェイスブックよりごらんください。