|
|
|
|
今、子ども達にとって、何が本当に必要なのでしょうか。子どもを取り巻く環境は、子どもにとって有益でしょうか。大人がよかれと願って選ぶ教室が、果たして子どもを生き生きと伸ばしているでしょうか。
生きる力、自分の欲するものを自主的につかみ取る力があってこそ、伸びていく子どもが出来ます。この基本的なことが無視されると、何かを器用にこなすテクニックばかりが優先されて、受動的に育つ子どもができます。
子どもにとって必要なのは、環境からの偏らない豊かな刺激と、それを子どもが一人一人のペースで消化していくのを見守る大人の姿勢です。
パルは、いわゆる型にはまった指導はしません。端から詰め込んでいく教育は、一見合理的に見えてその実、真からの不思議、それを解明する楽しさ、自分の意志の表明、そうした時間を人と分かち合う喜び、といったこととはかけ離れていると思うからです。
パルでは、体操的なことと造形的なことを中心に時間が組まれています。体操は、ストーリーを持たせた設定の中で進むことで創造性をふくらませ、充実した時を過ごします。体を動かすことの楽しさを身につけるのはもちろんのこと、明朗な気持ちや自信、人に対する優しさや協調性を養っていきます。そして造形的な時間の中では、時には素材と格闘し、時に数学的、科学的感覚を味わい、そして時に忍耐を経験した上で、達成感を味わうというたっぷりの刺激を受けるのです。その結果、生き生きとした子どもが育つと私たちは考えています。
|
|