幼児教室PAL パル・クリエイション

   
パル便り

パル便り「2009年7月号(チャイルド)」 

 年少さんと外遊びに出ました。みんな外は好きですが、外での活動は普段足りているのでしょうか。走るとすぐに転ぶ子どもが結構います。そんな状態ですから、坂道を駆け降りる、でこぼこした道を歩く等、とても大変そうです。

 運動能力は、普段の生活の中でこそ養われるのは云うまでもありません。もともとの素質が運動に適していたとしても、普段の積み重ねが出来ていなければ、すぐに結果に結びつくとは限りません。木の根がごつごつと地面に飛び出している所等、迂回して歩かせたりしていませんか。外遊びの日に実際に迂回しようとした子も何人かいました。平らな地面でさえ転ぶのだから無理でしょう、と思われるかも知れませんが,地面の状態に合わせた足の挙げ方を身につけていくことで、もっと活発に走り回るようになるでしょうし、そうなれば相乗効果でどんどん体の使い方が巧みになっていくはずです。

 年長さんでも跳び箱を跳ばせる時等に感じることは,跳ぶ気も体格もそしてある程度の理解力 ( 体の持っている理解力 ) もあるのに、何故か勢い良く走って来ることが出来なくて助走の力が跳ぶ行為に伝わらず、残念 !  と云う子がいます。年長くらいになったら、河原の大小の岩のごつごつしたところをピョンピョンと跳んでいけるくらいでなくては、と思います。体操種目ができるようになる近道は、基礎的な運動を積んでおくことではないでしょうか。

 まだまだか弱く見えてしまう年少さんですが、今から弛まず外の活動を積み重ねることです。夏休みで、様々な条件の場所に出会うこともあるでしょう。是非有効利用をして下さい。そしてもしそんな場所に出会ったら、2 , 3回やらせればいいでしょう、などと安易な考えは捨てて、子どもがやりきるまでさせることです。子どもはやればやる程どんどん巧みになっていくはずですし、巧みになっていく過程をこどもがちゃんと検証しながら取り組んでいるのが分かると思います。