幼児教室PAL パル・クリエイション

   
パル便り

パル便り9月号(チャイルド)

 8月10日前後の東京の気温は、前代未聞。37℃、38℃と経験の無い気温を
体験した後も、つい最近まで35℃で固定した毎日が続いていました。やっと少し
秋めいた風を感じる日もありますが、9月も暑さはまだまだ続きそうです。はやく
過ごしやすい気温の中で生活したいものです。パルでは子ども達の水分補給の回数
を増やしたりして対処しています。

 7月末に行ったイベントの効果は大きく、参加した子ども達の気持ちの開き方が
一段と増したように思います。1日目の造形遊びでは、こちらが提示したストーリー
に見事に乗せられて、子ども達はかなり「熱中遊び」に近い活動が出来たようです。
友達と力を合わせて(相違する意見をぶつけあって、というのも含めて) 自分達の
意志で作るものを決定し、制作していました。2日目の森林公園での活動も、
子ども達は普段の何倍もの体力を使い、またいつもに無い体の動きを体験しました。
思いっきりの活動は、一緒に活動した大人との関係も近くしてくれます。そして
それぞれの自信を身に付けたことで、気持ちを外に開くことも容易になったと云え
ましょう。

 身体の発達も、知力・感性の発達も、情緒の安定無くしては築けません。跳び箱
が苦手な子は、怖いと思う気持ちを克服する意志をもたない限り上達しませんが、
自ら唐突にその意志を持とうとする子はいないでしょう。一緒に運動している仲間と
くんずほぐれつしながら、トラブルも味わいながら、教室の空気の中で自ら遊んで
いる様な感覚を味わいながら楽しんで取り組めれば、少しずつ挑戦の気持も湧いて
くるものです。幼児の学習に効率性を求めるのは全く不向きだと云うことに、大人
はもう少し目を向けるぺきでしょう。

 心を開いてくれた子ども達を更に一段伸ばすには、聞く力・話す力を養うことが
望まれます。ただしこれも、大人の指示命令を聞きなさい、という方法で身に付け
させようとするのではなく、共に話し合う中で養わなければなりません。(抑圧的な
言葉に子どもは負の反応を示します) その為には、大人は話し上手(子どもに伝わり
やすい話し方が出来る) 聞き上手になる必要があります。お子さんが最も長く時間
を共にするお母さんに、是非実践して頂きたい分野です。

 情緒の安定した子は即ち朗らかで覇気のある子です。これを損なってしまっては、
大切な場面でも実力を発揮させることは困難です。