幼児教室PAL パル・クリエイション

   
パル便り

パル便り11月号(リトル)

2013年11月号リトル
 今年は台風の当たり年のようです。27・28号は幸い関東をそれて進みそうですが、29号が発生しないことを祈るばかりです。天候が悪いので気温も乱高下していて、体調の維持も容易ではありません。気温に即したこまめな対策が必要です。幼稚園の考査も近づいていますので、気を付けて下さいね。

 そろそろ幼稚園の考査が始まろうとしています。どの幼稚園を選ぶかも大切なことですが、もっと大切なことは、どこに通うことになろうと与えられた集団に気持ちよく加わることのできる力を、お子さんに蓄えさせることです。今までは親子の関わりが生活の全てでした。それが少なくとも毎日2~4時間は
親と離れて過ごすようになる訳です。園では保育者に頼ったり、子ども同士で駆け引きをしたりして過ごすようになる訳ですが、関わる大人の人数は今よりも減り、友達の数は増えます。困ったことを人に訴える力を持たないと園生活に不自由を感じ、登園を嫌がったりするかもしれません。お母さんはちょっと毎日の生活をチェックしてみて下さい。何にでも手を貸していませんか? 何事につけ子どもに選択権を与えず、おとなの思うままに子どもを動かしていないでしょうか。もしくはどんなに理不尽なことを子どもに要求されても、私(母)さえ我慢すれば駄々をこねられずに済むから・・といった解決法をとっていないでしょうか。この年齢なりの自主性がどの程度確立しているか、客観的に見直してみて下さい。

 そして念のために申しますが、子育ては入園考査の時点がゴールではありません。今この時点で完璧な子どもでないとダメ、等ということがあろうはずがありません。そして以前にも申し上げたと思いますが、この年齢の子ども達はことさらに月齢差や個体差が大きく出るものです。そうしたことを考慮せずに、
他人と我が子を比べてみても仕方がありません。子どもは効率的な発達をするものではなく、まっすぐに発達すると思いきや、右に行ったり左に行ったり、後戻りしたり、でこぼこに成長していくものなのです。
 そうしたことを理解して支援を続けるのが、大人(親)の知恵であり愛情ではないでしょうか。無理な、あるいは過度な要求を子どもにするのは、百害あって一利無しです。年少受験は親が試される試験と心得て、ご自分が信条としてきた子育ての考えを整理し直しておく準備が、一番大切なのではないでしょうか。