幼児教室PAL パル・クリエイション

   
パル便り

パル便り3月号(チャイルド)

例年にない大雪が二週連続して訪れ、大変な思いをした方もいらっしゃったかと思います。3月に入っても再び寒波がやってくる予想が出ているようで、もう一度雪に悩まされる可能性がありそうです。雪対策を怠り無いようご準備ください。私は今度こそシャベルを買おうと思います。(ちりとり雪かきは大変です)

3月2日は作品展です。この日が雪にならないことをひたすら願っています。今年は、秋からこの時期に開催日を変更しての実施となります。会場も一つにしてしまったので、今までのように生徒一人につき展示物平面1点立体1点計2点を展示する事は不可能になったため、原則平面1点の展示となります。(立体作品は参考作品の展示を致します。)ただ、今までは年間半ばまでの作品しかできなかったのが、その後の作品もお見せで来ますので、年間を通してのカリキュラムをご覧になれます。是非お越し下さい。

そして、年長さんは最後の仕上げ期間を迎え、体操も造形も充実した時間を過ごしています。3学期は特に、小学校生活に向けて必要な力を養ってもらおうと、様々な工夫を授業に組み入れています。特に聞く力、話す力は絶対必要。しかもただ聞く、話すではダメです。人の話を聞いて、その内容を理解し考え、その上で自分の意見を披露出来るようにする必要があります。造形では「絵画鑑賞会」という時間を設けています。古今東西の名画の図録を見ながらディスカッションして行くという内容ですが、ただ、「知識を得る」だけでなく、画家作品に込めたかった想いや絵画持つ使命感を絵を見て話しながら子どもこども達自身が意見を言葉に出来るよう導いていきます。絵画の持つ力と子どものみじみずしい感性が触れ合うと、びっくりする程の言葉が紡ぎだされます。こうした経験をたくさん積む事で、「考えながら学ぶ」という姿勢を身につけてくれたら良いと思っています。

昨今大学入試の方法を見直そうと話が騒がれています。実際にどう変わるかはまだ先の話でしょうが、何故今このような話が出てきたのでしょう。それは日本の受験体制が硬直化したものになっている事への危惧から出ているのです。知識をインプットして、それをアウトプットするだけで済む試験内容とそれに伴った受験対策の蔓延からは、この先の日本の教育力の行き詰まりが予見されます。ですからこの議論は勿論真剣に検討していかなくてはならない課題です。大学という教育の最終過程を変革することになると、当然その変革は順に高校・中学・小学校と移って行きます。この事は今には始まった議論ではなく、常に様々な教育機関で思考錯誤されてきた問題です。子どもがある時突然「思考」することを求められて困る事が無いよう、みんなで教育のあり方を考えていきましょう。