幼児教室PAL パル・クリエイション

   
パル便り

パル便り12月号(リトル

 11月24日には東京で観測史上始めての積雪があり、ニュースをにぎわせていました。暖かかったり急に寒くなったり安定しない気候ですが、確実に冬が近づいています。インフルエンザ、ノロウィルス、マイコプラズマ肺炎等、厄介なものが流行っているようです。手洗いの徹底をお願いします。

 そんな11月の暖かい日に、リトルさんは外遊びに出掛けました。今までは公園での活動でした。1時間半ずっと歩き続けるプログラムを実施したいと画策していましたが、全員が歩ききれるかという不安もあって先延ばしにしていました。でもいつまでも不安視していては埒があかないので、ついに「街歩き」を実施することにしました。結果、案ずるよりは・・で、全員が歩ききることが出来、少しずつ彼等が成長していることを実感し、できないことに目を向けるよりチャレンジする英断も必要なことを再認識しました。
 日々の生活の中で、お母様方は「外を歩く」ことにどのような効果を感じていらっしゃいますか。単なる移動にしか使っていないとしたら、それはとってももったいないことです。外には様々な景色があふれています。歩く毎に色々なものが目に飛び込んできます。子どもがそれに気付いて言葉にすることもあり、大人が言葉にして子どもに注意を向けさせることも可能です。なるべく幹線道路は避けて、住宅地(しかも車が極端に少ない地域)を歩きました。頻繁に使う言葉は、子ども自らが発信してくれます。そうでない言葉を引き出そうとするとき、子どもがそれまでの経験から一生懸命言葉を選びだそうとするエネルギーを感じます。コンクリートの塀に子ども達が描いた壁画がありました。子どもが描いたものですから当然解りやすいようで、1つ1つ触りながら「魚だ」「お花が咲いてる」「自動車!」「おうち」「女の子!」・・と、次々に言葉にしていきます。自分の知っているものを表出したい気持ちがあふれます。マーケットの店先に並んでいるものを次々に「これは何?」と聞いていくと、「りんご!」「みかん!」「ブロッコリー!」「バナナ!」すいすい答えていましたが、ほうれん草の所ではたと止まって、出てきた答えは「お野菜・・」知らなかったにしてもよくぞカテゴリーでまとめてくれました。形を目にするものは名前と結びつきやすいようですが、形が変わって食卓に上るものは解らないようです。お買い物の時間は大チャンスですね。ものを買い物かごに入れるたびに質問できますし、会話もしやすいでしょう。「この粉は片栗粉って言うんだけど、ママは何のお料理に使っていると思う?」なんて。

 縁石の上を平均台のように渡ったり、公園によって駆け回ったり、とにかく自由に歩いて帰ってきました。この「自由に」というのが大切です。歩くことが楽しいと感じるためには、自由が保証されていなければなりません。よくよその保育園児のお散歩に出くわしますが、お行儀よく歩いてはいても、溌剌として歩いてはいません。保育者の声掛けも注意だけ。残念だなと感じます。
 楽しい外歩きを是非実践してみて下さい。


授業のようすはこちらのフェイスブックよりごらんください。