幼児教室PAL パル・クリエイション

   
パル便り

パルだより4月号(チャイルド

咲き始めた桜に、氷雨が容赦なく降り注ぎ、花ごと落ちてしまっては悲しいと心配していましたが、なんとか日射しが戻り、やれやれやっと春本番・・となるはず。寒さが何時までも残り、春が足踏み状態だった今年の3月でしたが、4月は順調に暖かくなってくれるといいですね。子ども達にとっては、それぞれ新しい1年の始まりです。

 パルのクラスも、4月5日から新学期のスタートです。幼稚園新入園の年少さんを新しい顔ぶれに迎えて、新年中、新年長に各々進級したお友達と一緒に、又楽しく活動していきたいと思います。’三つ子の魂百まで’と言われますが、この時期を充実して過ごすことが先々の生き方に大きく影響します。既成の知識の詰め込みに終始するのではなく、「自ら考えて行動するのが基本」という日常を作り出すことが未来への大きな基礎となります。人工知能(AI)が人の働き方を変える日が刻々と近づいていると言われていますが、そのような社会の変化に教育はどのように対応していけば良いのでしょう。

蓄えた知識を使って作業をすることは、人工知能を超えることは出来ないのは理解できます。膨大なデータを瞬時に集めて、そこから最適解を導き出す早さは、コンピューターにはかないません。更には人工知能が自ら学習する力を発達させたら、人に残された活動分野は如何に!と危惧されています。片方ではそんな変化が着々と進んでいるのに、子どもに関わる大人の意識はどうでしょう。大学進学までの道筋への認識は何一つ変わっているようには見えません。漠然と危機感を持った人は、幼い子どもにプログラミングの知識を持たせる準備を始めようとします。でもこれは短絡的としか言いようがありません。人との関わり・世の中の仕組み等々を学ぶことをとばして、一気に人工知能操縦を目論んでも詮無いことだと思います。「社会に組み込まれた歯車」として生きていくのがもはや危ういとなれば、この先成長していく子どもには主体性・創造性を育んでいかなければならないのではないでしょうか。

 パルに来るのは何のため? 勿論パルのプログラムは、体操と造形という枠組みになっています。でもそれは何度も申しますように、ただ単に逆上がりができたらいいとか、大人にも分かりの良い端正な絵が描ければいいだけの話ではないのです。自らの体を自在に動かすことに取り組む時、目標に向かって不安感や恐怖感を抑えて努力する、その気持を育むことが大切なのではないでしょうか。そしてそうした気持は他の分野へのアプローチにも力を発揮するでしょう。一つの造形的活動をする時、様々な忍耐が必要になります。観察する力、思考する努力、巧緻性の鍛錬、それらを気持をとぎらせることなくやり遂げる気持を育むことは、その後の学習への取り組みの基礎固めに必須です。
こうしたことを、子どもが押し付けられて嫌々するのではなく、いつも好奇心を持って楽しく出来るように、充実感を味わえるように、私達はそう考えて子どもと対峙しています。

 大きな成果が得られるよう、誠心誠意努力してまいります。よろしくお願いします。

授業のようすはこちらのフェイスブックよりごらんください。