幼児教室PAL パル・クリエイション

   
パル便り

パルだより10月号(チャイルド

今年の夏は、涼しかったですね。しかも、お彼岸を過ぎたら大陸から寒気が流れ込んで、北海道では雪になるかも、等と天気予報が言っています。衣替えを急いでくださいとのことです。虫の音が秋を告げています。

 この時期、リトルクラスのお母さんたちにとっては、幼稚園選びが喫緊の課題になっています。何を基準に選ぶのか、初めてのお子さんをお持ちの方などは迷ったり悩んだりなさるようです。チャイルドのクラスでも、年少さんと年長さんは受験の対象年齢ですね。もちろんなさる方もなさらない方もおいでです。幼稚園を選ぶのは必然ですが、小学校は公立校に行く選択もあります。ただ、受験をするのなら、リトルのお母さんと同様、我が子に合った学校を選ぶことが大切です。選ぶのはご両親でも、実際に通うのはお子さんです。学校のランク(どのように決められているのでしょうね)や、付属の場合高校の偏差値が高い(大学受験に有利)などの理由だけで選ぶのではなく、人間形成をどのように考えて教育しているのかといった学校の理念にも、目を向ける必要があると思います。

 二年前から、お茶の水女子大学付属小と筑波大学付属小が、親御さんへのアンケート内容を突然変えました。これは試験当日、子どもが試験を受けている間に付き添いの保護者に課せられるものです。それまでの質問は、どちらも国立の付属であるため実験校の色が濃いのだがそれについてどう思うか、志望理由は何か、といった内容でしたが、もっと育児についてのパーソナルな考えを聞く内容に変わりました。それまでは毎年ほぼ同じ内容だったので今年も同じ質問に対する答えを用意しておけばよいだろうと思って下書きを用意したお母さんは、さぞかし仰天した事でしょう。変わった内容はどのようなものかというと、「最近子どもを叱ったことがありますか。その理由はなんですか。」「ご家庭でのしつけについて、大切にしていることとその理由を3つかいてください。」「子どもが林間学校に行きたくないと言ったら、どのように対処しますか。」「子どもが給食を食べたくないと言ったら、どのように対処しますか。」といった、とても身近な問題についての質問です。なんでそのように変わったのでしょう。これは想像に過ぎませんが、ひとつは、過保護な親が増えて全体にルールを課すことが難しくなっている。もうひとつは、競争心が高い親子が増えた結果、傍若無人な子どもが増えた。このような状況では、学校が子どもに施す人間形成が難しくなる・・・といったようなことが理由ではないかと考えられます。それが証拠に、ここ何年か試験の最中に先生の指示を聞かずに騒いで、退出を命じられた子どもがいたとのことです。子どもの受験準備に力を注ぐ一方、ご両親も基本的なしつけについて話し合う必要があります。学校に何を求めるのかも大切です。ただ、既成の学校に新たな要求はできません。ですから学校をよく知って、ご自分たちの希望に沿った教育を施してくれる学校を探さねばなりません。そして、学校もご両親にお子さんへのよりよい取り組みを求めています。きっと社会性、協調性などへの考え方をアンケートで聞いているのだと思います。

授業のようすはこちらのフェイスブックよりごらんください。