幼児教室PAL パル・クリエイション

   
パル便り

パルだより2月号

 今年の冬は、ことさらに寒いように思います。山陰や東北、北海道では例年に無い豪雪の様で、雪のせいで列車が立ち往生して乗客が十数時間車内に閉じ込められたり、トラブルも相次いでいます。東京でも、氷点下の朝が何日かあり、散歩に出たリトルの子ども達は霜柱を踏むさくさくと言う音を楽しんできました。年中の外遊びでも、寒さの中思いきり走ると全員が着て来た上着を脱ぎ捨てるので、子どもにとっては寒いから家の中で過ごすという配慮は無用だと感じました。元気に冬を乗り切ってもらいたいものです。

 十二月末の筑波小の試験を最後に、やっと全ての受験が済みました。昨年に続き、好結果が得られましたので、そのご報告をさせていただきます。一昨年3人のお子さんに試験的に受けていただいたペーパーの手応えがよかったので、去年は年長さん全てに公開することにし、二月に説明会を開きました。4月スタートの時点で、20名の参加が決まり、毎週14、5枚のペーパーの自宅学習が始まりました。様々な環境のご家庭 (両親共働き、兄弟が多い⇔お母さんが専業主婦、一人っ子、私立志望、国立志望、受験をしない) の参加でしたので、覚悟の程も様々で、途中棄権の方もあり、最終12月まで続けた方は
半数強になっていました。夏休み明けで2、3人が抜け、私立の試験の後で又何人か抜け、
国立の抽選の後で又何人か抜け、といった調子でした。

 結果、筑波に関しては、ペーパーをやってきた子どもは、抽選に通った子7人の内
2次の考査をクリアした子が4人、ペーパーをせずに抽選に通った子9人の内2次の考査をクリアした子が2人という結果でした。ただ、ペーパーをやってきた子どものうち、
他の国立小(お茶の水、竹早、大泉)の抽選を引き当てた子が5人2次考査をクリアしたことを考えると、全体でも大きな結果が出たと言っていいと思います。

 親と一緒にペーパーに臨んだことの意義は、何だったのでしょうか。まず言えることは、
子どものことを一番大切に思い、その子の理解力をあの手この手で何とか上げていこうと努力してくれるのは、他でもない親だということです。子どもを受験塾に預けて、親は結果だけに一喜一憂するというパターンは、ただ子どもにハッパを掛けるだけで、果たして子どもの思考回路が順当に機能していくかは疑問です。どうしたらよりよい理解を引き出せるだろうと、親が様々な取り組みをしてくれることで、思考力も言語力も高まっていきます。実際、回収した問題を個人別にチェックしていくと、少しずつ克服していく様が手に取るようにわかります。問題を渡すたびに、お母さん方に内容と取り組み方の説明をし、
又問題を解いた時の様子も伺うのですが、我が子にあった方法を見つけた話等を聞くと、なるほどと感心させられることもしばしばでした。子どもの中には、親が関わってくれることが何より嬉しいという子もいたようですし、親が真剣に関わってくれることで自然と集中力も上がり、学習習慣も定着するようです。
 筑波の考査内容は、ペーパーテスト(お話の記憶、推理思考)、集団テスト(巧緻性・制作、言語、行動観察)、運動テスト(クマ歩き)です。ペーパーテスト以外はほぼパルの活動内容で補えますが、残るはペーパーです。一般には、過去問の類いを全てスラスラ解けるようにすればいいと思われがちですが、私が考えるペーパーの中身はもう少し幅の広いものです。集団テストの分野の「言語」や行動観察をされている時の子どもの「思考」も一緒に高められれば一石二鳥です。ですから、直感力だけでなく言語での説明を求められるような問題も行っていきます。こうしたことを繰り返していくと、明らかに子どもの精神性は上がっていきます。クラスでの体操や造形の授業で接すると、それがよくわかります。

 一昨年、昨年と、ペーパーの中身はどんどん精度を高めていると、自負しています。
次のシーズンも、又更に手を加え、より子ども達が無理なく取り組めるように工夫していくつもりです。2020年度より、小学校でプログラミング教育をスタートさせる構想があると言います。どのような内容になるのか、もしくはスタート時が先へずれ込むのか、今のところは定かではありません。しかしいずれそのようなときが来るとして、では、これから子ども達に必要になってくる能力とはどんなものなのか。そこもふまえて、その流れに沿った教材も提供できれば、と考えています。以上のような取り組みを、今年は行おうと思います。まずは説明会を催しますので、是非ご参加下さい。


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