幼児教室PAL パル・クリエイション

   
パル便り

パルだより7月号

 4、5日に一度は青空に出会えるものの、やっぱり鬱陶しいのが梅雨ですね。
気温は25~28℃程度で推移しているので、さほど高いとは思いませんが、
湿度が絡んでくると事情は変わり、過ごしにくくなります。そして明け方は
肌寒さを感じる程で、何とも気の抜けない季節です。
〈チャイルドの造形について〉
 先日の年長見学日にお母様方に書いて頂いたアンケートをご紹介します。

・身近なもので風がどのように物体に作用するのか考えさせる、面白い 授業でした。

・ものを作ることを通して、普段の生活の中での「どうして?」「何でだろう?」に気付き、考え、再現するための工夫等、色々な学びがあると感じました。
子どもの探究心を育むきっかけ作りになっていると思いました。

・やり方を教えずに子ども達が自ら考え、手を動かす時間は大切だなと感じました。

造形を通してどれだけのことを学ぶことができるか、このことに私供は日夜腐心しています。絵が上手に描けるようになることも勿論ですが、手の動きがスムースになったからといって、絵が上手になったとは云えません。”絵を描く”という活動には、伝えようとするテーマが伴ってくる訳で、感情表現や説明の
必要など、様々な要素が盛り込まれて成り立ちます。何より子どもが描こうとする意志を持つ必要があり、ここを抜きに練習を進めても、魂の入らない仏を作るようなものです。だとすれば、どのような取り組みをしたら子どもを引きつけることが出来て、更に描きたい気持ちを持たせられるか、ここが大切になってくる訳です。

これは工作にも云えることで、今回のアンケートが示唆しているのは”風で動くおもちゃ”についてなのですが、風というエネルギーが物を動かす理屈、実際に動かすものが意表を突いた物だと面白いその訳、それぞれを考え理解した上で活動に取りかかる頃には、子どもは一刻も早く作りたいという気持ちになっています。ちなみに”意表を突いた”作品の中には、地球、大木スリッパ、宝石等、およそ走るものという概念とは程遠い物があり、そのウイットに拍手を送りたい気持ちになりました。アンケート三番目の感想、やり方を教えず・・とは、タイヤ4コ、車軸2本、洗濯バサミ2コとダミーの厚紙を子どもに渡して、走る仕組みを実際に手を動かしながら考えさせる作業のことを指しています。車軸を紙の上に乗せて洗濯バサミで挟んでみる子、タイヤと車軸を組み立てて車軸を洗濯バサミで挟んでみるも、では厚紙とはどうやって接続させればいいのか ???な子、子ども達の頭の中で様々な考えが巡っていくのが手に取るようにわかります。

 
授業のようすはこちらのフェイスブックよりごらんください