幼児教室PAL パル・クリエイション

   
パル便り

パルだより1月号
 今年の冬は、寒暖が交互にやってくるようです。グッと寒くなったかと思うと、又少し暖かくなり、厚手のコートを着っぱなしにはできない日もあります。
子どもはそもそも、大人より薄着で過ごすべきでしょうが、気温差に体がついていかないようなら、加減してあげなければならないでしょう。
 年少で「切り紙遊び」の授業をしました。折り紙を三角に二度折って、折れ線にハサミで穴を開けていく、というものです。この切り紙の約束は、ハサミを1つの辺から他の辺まで進めて紙を分断してしまってはいけない、です。
「ネズミがチーズをかじるように、まっすぐな線のところを少しずつ切り取ろ
うね。切って開いてみたら、どんな穴が開いているか確かめてご覧。又もとのように畳んで、もう1つ穴を切って、又開いてみたらどんな風になっているだろう。」何度実演してみせても、初めのうちは紙を分断させてしまう子もいますが、数を重ねるうちに何となく方法を掴むようで、そうなると今度はどんな模様が出てくるだろうと期待が膨らみ、もう1枚もう1枚と夢中で取り組めるようになります。ただ単にきれいな模様を作る方法を学んでいるだけ、と思いますか? この取り組みからは、様々なことを学ぶことが出来ます。線の上に1つ穴を開けて開くと、円や四角、点対称の形は別として、形そのものは折った線で対象になった穴が開き、その形がもう1つ向き合った姿で現れます。小学校の受験で出題される問題の中にも、四角い紙を半分に折って、更に半分に折ったものに開けた穴は、開いた時どのような様子になっているか、といった推理・思考系のものがあります。実際にやってみてどうなるか、ではなく、紙が折られたり穴を開けられたりの条件を頭の中で動かして推理する能力は、受験のその場限りに必要なだけでなく、その後の学習に大きな力となることは間違いありません。図形の「重ね」や「折り重ね」の問題もこの取り組みから学べます。
年少の今、それが分かる筈もありませんが、こうしたことを重ねて体験していくことで、いざという時に格段にイメージしやすくなっていることは間違いないのです。子どもが遊びと捉えて、自らの脳を鍛えることができるのであれば、
それに越したことはないですよね。年少で在籍していた子どもの中には、年長のカリキュラム「切り紙の連続模様」で同じ形を切り出す時に、折り紙を折って模様を量産する際、裏表のある紙では同じ向きばかりができてくる訳ではないことを理解出来る子もいます。

授業のようすはこちらのフェイスブックよりごらんください