幼児教室PAL パル・クリエイション

   

パル便り

 

パルだより3月号

 雪が降るかも、積もるかもと、懸念(子どもにとっては期待)されたのがつい先週のこと。なのに今週は20度に達する程の日が有る等、まるでジェットコースターに乗っているような気分です。三寒四温とは呼べない気がするのですが。相変わらずインフルも下火とは云えず、かてて加えて気温差が体に与えるダメージも有る訳ですから、気を付けて下さいね。

 おかしな気候と云えば、様々なことが日進月歩で進歩している中、未だ人類は地球規模の気候調整の手段を手にいれるには至っていません。かつて目覚ましく進歩する科学技術を揶揄する表現として、”これ以上便利な世の中になるとやがて人間は歩く必要さえなくなって、足は退化して無くなってしまうだろう”等と言われました。本当にそうなるとしても、人類が足を失う退化(進化)に至るまでは気の遠くなるような年月がかかる筈で、それまで人類が滅びずに済むかどうかは保証の限りでは有りません。今を生きる私達が、依然として健やかな体を維持する努力をすることが必要なのは、疑いのない事実でしょう。子どもの身体能力もそうした意味から再度見直し、きちんとした体作りをした方が良いようです。何か種目が出来るようになるだけではダメで、実は日常のどんな状況にも対応できる体が必要です。鉄棒や跳び箱ができる等というのは、普通に体を動かせることと平行して出来ていくべきもので、どちらが大切かと言えば、外で自在に体を動かす機敏性を持つことの方が余程大切です。ですからパルでは体操に外遊びを組み込んでいて、外では様々な動きを要求されるような状況に導き、子ども達の基本的運動能力にゆがみが無いかどうかをチェックしています。何かに特化した運動だけを身につけても、子どもにとって生活の中で役に立たなければ意味がなく、不自由さは改善されません。

 このことは単に運動能力のみでなく、他の学習についても同じことが云えます。机上の取り組みだけで学習能力を育てても、脆弱な育ち方しかしません。しかも学習は単に学習の為の学習ではなく、学び得たことに得心がいって、自分の人生に必要であり役立つと感じられなければ意味がない訳ですから、目的がかすんでしまうような学習の仕方は避けなければなりません。良い成績だけを目指す、その為には錯誤的なやり方も辞さない、と言った学習を子どもに押し付けることがないよう、配慮したいものです。

 春になると一年生になる年長さんが、溌剌として学校に通い、楽しく学習に取り組んでくれることを願って止みません。そして、少・中の子ども達もパルの活動の中で元気に心身を育んでいってくれることを願います。

授業のようすはこちらのフェイスブックよりごらんください。