幼児教室PAL パル・クリエイション

   

パル便り

パルだより6月号  リトル/チャイルド

全く予想だにしていなかった事が、起きてしまいました。きのうまでの世界が、一変してしま
いました。識者は、以前の生活には戻れないだろう、といいます。確かに様々なスタイルは変わ
るかも知れません。でも、吹く風が頬に触れたらそれを心地よいと感じ、幼児のあどけない姿に
目を細め、心を躍動させて自由に生きたい、と思う心が人々に存在する事は今までと何ら変わり
はありまん。子どもたちをどう育むかは、システムの変更に則って成すべき事ではなく、あくまで
人としての尊厳を大切に、今までと同じように瑞々しい心を育んでいかなければならないのでは
ないでしょうか。
 ウィルスをどう怖がれば良いか。目に見えない敵への対処方法は、なかなか大変です。完璧な
対処方法となれば、全く人と接触せず家に閉じこもる事でしょうが、ウィルスは防げても別の
危機が迫ります。身体的健康(幼児に限って言えば身体発達)が滞ります。閉じ込められた心は
バランスを崩します。人との関係を学ぶ途上の幼児にとっては、コミュニケーション力アップの営
みが途絶えます。そうなっては元も子もありません。外への一歩を踏み出すには、何が必要で
しょう。ウィルスに出会ってしまうのは、事故に会うようなもので、運がよければOKみたいな話
になってしまいます。そうではなくて、私たちはウィルスに対する装備をする事でウィルスに勝
つ、を選択すればよいのです。その装備とは、免疫力アップ。ウィルスに対して免疫は、強力な武
器であることは間違いありません。
 では、どんな時に免疫が下がるのでしょう。
(1)不規則な生活
(2)身体疲労
(3)精神的ストレス
このような条件下で、免疫は落ちて行きます。子どもの免疫をアップさせるには、生活時間を
見直して、もし乱れていたら建て直しましょう。朝決まった時間に起きて散歩をするなど、一日
の初めに体にスイッチを入れてあげましょう。体を動かさないと、お腹がすきません。程よく体
を動かして、何でも好んで口に運ぶような状態にしましょう。免疫を上げる食物に関しては、充分
ご存知だと思います。そして、子どもとてこの状態を不安に思い、ストレスを感じているであろう
ことを理解してあげましょう。大人の不安、不満は子どもにも伝搬します。子どもが楽しい感情
を持てるようにしてあげましょう。それには大人がまず気持ちを立て直すことです。「楽しい感
情」を持ったご両親と一緒にいると、それだけでNK細胞の活性も高まるというものです。そして
日常の豊かな活動に徐々に戻して行ってあげましょう。それだけで子供は元気が出るはずです。
 この先完全な収束はすぐには望めないようですが、であるならば、私達が作りうる活性化した
免疫力こそが、ウィルスに対する頼りになる砦となるに違いありません。
みんなで、力を合わせて、この危機を乗り越えていきましょう。


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