幼児教室PAL パル・クリエイション

   

パル便り

パルだより5月号 リトル/チャイルド

毎年4月当初の年長の授業では、新しいクラスで再開した子供たちがまだ年中さんに見えて、
なんだか違和感の中で始まります。ただ一旦始まってしまうと、子供たちの高いエネルギーと
私どもの「子どもを年長として扱う」技術とのコラボで、あっという間に新しい年長クラスに
変わっていきます。去年から付き合っている子どもはもちろん元気で、今年初めましての子と私と
の距離を縮めてくれる中立ちをしてくれます。じきにみんな仲間になれそうです。
 2週目に「こま」の授業をしました。こまの種類、こまの遊び方、コマの構造と話は進んでいき
ます。当然年中よりさらに発言力を上げて欲しいのですから、ちょっとした呟きも拾ってなるべ
くたくさんの子どもたちに発言させるようにします。なんで「こま」の軸は真ん中でなければい
けないのか? 子供達は「なんか難しいことを言ってるぞ」という雰囲気。でも手加減せずに次々
質問を続けていくと、だんだん対抗心が出てくるのか、意見が活発に出てくるようになります。
今日は1回目の絵の具の授業と同じく、実験の授業です。何を実験するか?

●まずは形の話
○の形が回るだろうというのは、子どもたちも今までの経験で知っています。では□は回るだろ
うか、△は? 
子ども: □は回るかも知れない。(真四角を見せているのでなんとなく回りそうだと思ったか?)
△は回らないかも・・・(もしかしたら本能的に、不等辺三角形もしくは細長ーい二等辺
           三角形はダメかもと思っているのでは! そうだとしたら恐るべ
           き子ども達!)
○、□、△(正三角形)は、型を使って作ろう。
形の実験としては、その後変な形も試して欲しい。変なのって雲みたいなグニャグニャのかたちと
かね。三角形でも      こんな感じかな ? (ここで型の正三角形と不等辺三角形を比べて見 
                         るという意識が出てきます。)

●形の次は「色」と「模様」の実験
色は前回の絵の具実験と同じように、○を半分ずつ違う色で塗って回してみたらどうなるか試して
みよう。模様は、こまに線やまるやそのほかいろいろな模様を描いて回したらどんな風に見える
のかを予想しながら描いてみよう。
 子ども達の中にもだんだん、どうなるんだろうという期待の気持ちが高まっていくのが分かり
ます。グズグス迷っている子は皆無です。サッサと型取りをして形を切り出し、色を塗ったり模様
を描いたりしてどんどん回していきます。どんどん大きくなっていく声。「わーっ、こんな風に見
える! 」「模様が消えた! 模様が輪になった! 」「赤と青で紫色に見える! 」どんどん興奮していく
子供たちを見ている私の方が、どんどん嬉しくなっていきます。こんな健全な好奇心を持っている
子ども達と、同じ時間・空間を味わえることに感謝です。
パルでは、こんな授業が行われています。                    高崎

授業のようすはこちらのフェイスブックよりごらんください。