幼児教室PAL パル・クリエイション

   

パル便り

パルだより7月号 リトル/チャイルド

 4月以降、やっとお母様方に授業の見学をして頂きました。ご覧になった感
想は、どのようなものだったでしょうか。私供はこの4、5年、リトルのクラ
スに対してよりフレキシブルな対応をしようと努めてきました。2歳児と云え
ば、家庭外での経験の少ない子ども達ですので、まず初めての環境に慣れると
ころから始めなくてはなりません。今の子ども達は一昔前の子ども達より、世
間の大人と触れ合うチャンスが確実に少なくなり、家族以外の大人から声を掛
けられたり、自ら親以外の他者に話しをすることに慣れていません。授業(子ど
も達には、遊びと感じて欲しいのですが)を成り立たせる為には、まず子どもの
気持ちを和らげ、心を開かせることが第一です。その上で、目の前で繰り広げ
られることがおもしろそうだと感じてもらうことで、ようやく授業の流れに
乗ってもらうことが出来ます。このような進め方は回り道のように見えます
が、心を開いていない子どもに画一的な授業を進めてみても、上滑りな時間と
なり、結局は長い時間を無駄にすることになります。
 4、5、6月と3ヶ月かけてようやく子ども達も、どの先生にも警戒心無く
近づき、楽しそうに触れ合うことができるようになりました。加えて友達への
興味も随分と大きくなってきました。時々けんか紛いのことが起こるように
なってきましたが、これが集団への入り口なのだと思います。他者とのストレ
スをどのように解消するかを学ぶことが、集団で過ごすことの恩恵です。こう
してやがて友達との遊びが楽しいと思えるようになるのです.この秋にやって
くる幼稚園考査に向けて、子ども達に何より必要なのは、コミュニケーション
力です。親以外の人とそして子ども同士の間でのやり取りができない限り、話
しかけられたことを受け取ることも、発することもできず立ち往生になってし
まいます。
 ご家庭では、子ども達がたくさんおしゃべり出来るように促してあげて下さ
い。その際に、子どもが話そうとする過程をゆっくりと聞く姿勢を持って下さ
い。途中から大人が話を横取りしたり、子どもが話し終えるまでもなく全て
解ってあげてしまうと、家の外の大人との会話は成り立ちません。

授業のようすはこちらのフェイスブックよりごらんください。