幼児教室PAL パル・クリエイション

   

パル便り

パルだより3月号 リトル/チャイルド

 コロナは2月の上旬にピークアウトしたらしい、と言われ始めました。以前のパルだよりを読み
返してみると、コロナ禍の始まる一年前、2018年の3月パルだより(2月発信)にはインフルエンザ
のことが書いてありました。−今年は、寒さとインフルエンザ蔓延の冬です。A型とB型が同時に
流行中で、衰えを見せません。(中略)発症してから5日間、熱が下がってから2日間は家から出な
いという行動を皆できちんと守ることで、流行を最小に食い止めましょうということです。?
なんだか今の状況とあまり変わらないように思えます。オミクロンは高齢者に危険と言われてい
ます。インフルエンザと違う点は、簡単に手に入れられる経口薬が未だ無いと言うこと。高齢者
を守るためにも感染予防、隔離の基準をしっかり守って、流行の収束に努力しましょう。感染症
法上の位置付けをインフル並みの「5類」に引き下げるべき、という声も上がってきています。過
剰に怖がらず、適切な行動をお願いします。
 2月11日には、たくさんの方にお越し頂き、無事に作品展を行うことが出来ました。ありがとう
ございました。作品展示の平面作品選出については、各人の一番気持ちのこもった作品を選んだ
つもりです。年少・年中さんには特に、この先の道筋を見て頂けたかと思います。年長になればあ
れくらいの観察眼を持つことが出来るようになるんだなということを分かっていただければ、年
少、年中の活動が伸びやかに進められていることに納得していただけるのではないでしょうか。
 年中の造形で「粘土の器」の授業をしました。日本の家庭には料理の内容に合わせて様々な器
が用意されています。それぞれの器について、子供たちと様々に話をしました。ご飯を盛るのは
お茶碗。味噌汁はお椀。焼き魚には長四角のお皿が、煮物には小鉢が、麺類にはどんぶりが使わ
れる事。平らな皿と縁が上向きに持ち上がっている皿では用途が違うこと。どうして各々の料理
には各々の器を使うのか、その理由を考えることで物の道理を理解していきます。そんな中で、
お茶碗やお皿、カップやどんぶり等の仲間のことを何て言う? というとカテゴライズの問題を子供
達に問うと、「食器!」という正解が即座に帰ってきました。(ちょっと驚き)なので、他のカテゴ
ライズもできるかどうか2、3試してみました。「ピアノ、バイオリン、トランペット、カスタネッ
ト・・・」「楽器!!」 では「サッカー、野球、水泳、マラソン・・・」「えーっと、あっわかっ
た! スポーツ!」 よくできました。こうした内容の学習がよく積まれているのがわかります。
でも、その前にディスカスした「なんで○○を入れるのはこの器なのか」を考えることに関して
は余り感度は良くありませんでした。カテゴライズするということは物をテーマ別にまとめると
いう事、というルールをインプットしてそれを汎用することはできるのですが、どうしてこの器に
この食べ物を盛るかという、推測して考えて結論を導き出す行動には慣れていないことが見えてき
ます。机上で文字や図版を見て、説明を受けて獲得する知識も必要ですが、具体物を見たりそれ
を通して体験することから ”どうして” を考えて自らの結論を言葉にする力を得ることは、もっと
重要です。
 その後、実際に粘土で複数の器を作ってもらいました。今回は作り方を示しません。平らなお
皿はどのようにして作ればいいか、お茶碗は? 湯呑みは? どんな方法でもいいから考えてやってみ
よう。どの子の同じ条件です。正解はなく、とにかく特定の器の形を再現するにはどうしたらい
いかを考える、それが課題です。ウーンどうしたらいいの? 乗り越えるためには考えることを持
続させる力が必要です。とにかくやってみよう。挑戦する気持ちです。
     

授業のようすはこちらのフェイスブックよりごらんください。