幼児教室PAL パル・クリエイション

   

パル便り

パルだより5月号 リトル/チャイルド

 4月の初めは暖かかったのに、夏日の次の日は2月の気候に逆戻りというパターンが何度か続き、
今に至っています。暖かい日がこのままずっと続くのかと思って冬の衣料や厚手の寝具を仕舞って
しまった人もいたでしょう。身体がびっくりして対応し切れないかもしれません。寒いのに我慢
して薄着を通して風邪を引いてしまったら、今の時期色々ややこしくなるでしょうから、大人も子
どもも気をつけて衣服選びをしましょうね。
 年長さんには、体操の授業で「ボール」と「縄跳び」のカードが渡されます。どちらも一朝一
夕にできるものではなく、根気よく練習を繰り返すことで上達していきます。クレヨンはパルで
お預かりしているのに、縄跳びの縄は個人で保有して毎回持ってくるようにしているのは、パルに
来る日以外の週6日もチャンスがあったらお家で練習してください、という意味なのです。上手に
なりたいという欲求を持つことができれば、練習は苦痛でなく楽しいものとなるでしょう。一人
で練習できますし、広い場所が必要ということもありません。ただし、決して急かしたり小言を
言ったりしないでくださいね。
 造形の授業では、導入時の子供とのやり取りで、なるべくたくさんの発言を引き出すようにし
ています。年中さんの「輪ゴムロケット」では、ゴムの性質を気づかせ、ロケットにどんな力が加
わって飛ぶのかを考えてもらいました。輪ゴムが伸びる、縮む、そんな単語に到達するまでに沢
山の言葉が行き交います。年長さんの「こま」の授業では、何故コマの軸は円の中央でなければ
ならないのかを考えてもらいました。物理的な理解と言語を駆使して説明することは年長児には
なかなか難しいのですが、言葉足らずでも結構核心を突いた答えを返す子もいました。問題は、
口を開くことにためらいのない子とそうでない子がいて、子供がしゃべるに任せていると、
同じ子ばかりと関わることになりかねないという事実です。発言自体に気後れを感じる子、そも
そもの課題を考えない子など、それぞれに的確な対応をしなければならないと考えていますが、
まず「考えることに慣れる」ことが必要かと思います。「なぜそうなると思う?」等、常々
子どもが自分の意見を発信できるような会話を、おうちでも実践していただけるとより効果が上
がると思います。詰問はだめです。お母さんもご自分の思ったこと、感じたことを子供に発信して
ください。毎日の会話が一方通行の指示だけにならないよう、豊かな会話を増やしてください。
お願いします。                            高崎
     

授業のようすはこちらのフェイスブックよりごらんください。