●パルだより6月号 リトル/チャイルド
やっと冬物を仕舞うことができました。それでも朝晩肌寒く感じる日があり、油断はできませ
ん。と、これを書いている今日、5月29日は真夏日となり、コロナに加えて熱中症の心配までやっ
て来ました。悩ましい昨今です。ノーマスクについてもあれこれ言われていますが、個々人が適
切な判断をして熱中症との兼ね合いを考えなくてはなりません。とにかく水分はたくさん摂りま
しょう。
コアラは一週間遅れとなりましたが、2クラスとも無事春の戸外活動を体験することができまし
た。この親子一緒の活動には幾つかの目的があります。
1. 2歳児の子ども達が歩ける距離はどのくらいか、お母さん方に体感してもらう。
2. 急かさずにゆったりと歩けば、子どもは次々に何かを見つけ、興味を持つことを知ってもらう
3. 仲間といることで、お互いをよく観察していること、また先に何かに取り掛かった子の動作を
皆次々に真似ていく。集団効果を知ってもらう。
1.と2.は、お互いに関連していて、2.を行う事で距離は必然的に伸びます。歩くことは全ての運動
の始まり。体力も付きますし、食欲も旺盛になります。たくさん歩かせてください。
2.については、同道する大人も子どもに寄り添って同じものを見つめ、会話をすることが大切。
それにより子どもの思考が広がり、伸びていきます。
例えば・・・・・
Child 蟻がいる
Mom 何処に行くのかな
C. お家に帰る ?
M. 美味しいものを探しに行くのかな、それともお家へ帰るのかな・・・・
C. お家はどこだろう? お家がどこだか分かるのかな・・・・
このように会話を交わせば、子どもの想像はどんどん膨らみます。むずかしい知識でなくていい、
今の先を想像する力を養うことを目指してください。
3. 仲間=集団に関しては、彼らは既に集団を形成しているのでしょうか。答えはYesです。勿論
まだ、お互いどの様に接したらスムースに活動できるか、方法を手に入れたわけではないの
ですが、今それを手に入れるべく試行錯誤の真っ最中、というところです。それにしても、
植物園の圧倒的な自然の中では「物の取り合い」という定番のトラブルがまず起こりません
ね。取ったり取られたりする物がそもそも無いのですけれど。そして背反する状況が無いと
お互い行動を共有しようとします。誰かが切り株に登れば、次々と登り始める。誰かが走り
始めれば、みんな追いかけていく。明らかに親子での営みから一歩踏み出して、小さな社会
をし始めたことが見て取れます。
教室では、当然物の取り合いが起こります。それはそれで必要なことで、取った側も取られた
側もそれぞれ揉め事から学んでいきます。大人が管理しまくって揉め事の寸前で止めに入ったら
学びは無く、いつまで経っても人の気持ちを思うこと、自分の欲望をコントロールする方法は
身に付かないでしょう。子どもたちは、どんどん成長していきます。私たちは彼らの伸びを
精一杯援助していきたいと思っています。 高崎
授業のようすはこちらのフェイスブックよりごらんください。 |