幼児教室PAL パル・クリエイション

   

パル便り

パルだより5月号 リトル/チャイルド

やっと寒さが遠ざかったかと思いきや、今度は暖かいを通り越して暑い日が出現。体は調子を整える暇がなく、汗のかき方を思い出す前に暑さ直撃で一気に熱中症の恐れが!! お風呂などで発 汗作用を促してみたりすると良いらしいです。子どもは早くも袖なしの服などを着用しているようですが、夕方急激に気温が下がることもあります。気をつけてあげてください。

 リトルクラスが始まって、1ヶ月弱が経ちました。ようやく私たちもそれぞれのお子さんの性格が分かってきました。みんな好奇心が強く、積極的なので、まだたった3週間の付き合いとは信じられないほど大人と子ども、子どもと子どもの距離が縮まっています。長泣きをする子も皆無で、大人が1人泣いている子供に付きっきりという事もなく、次々に体操器具を組み直したり、造形の趣を変えたりもスムースに行われ、人数が少ない割に活気のある時間が展開しています。

 先日色付きの紙粘土で遊んでみました。何をした、何を作ったということではなく、ただ小瓶に粘土を詰めたり穿り出したりの繰り返しでしたが、みんな夢中で粘土に塗れていました。これぞ幼児の遊びの究極の形だという思いが湧いてきて、見ていて胸が熱くなる想いでした。粘土というまだあまり体験したことのない素材に触れて、身体中でそれを味わい目の前の物体の特性を知ろうと夢中になっているのです。こうして幼児は世界を自分の中に取り入れていくのです。今は様々な素材に触れて知って楽しむ時、そう捉えて活動しています。鋏がかなり上手になっていますので、子どもの勝手な使用は危険です。衣服や髪の毛を切ってしまうこともあり得ます。ハサミはお母さんと一緒の時、というルールを作ってください。

 揉め事は今のところ皆無です。ものに執着する子がいないので物の取り合いも起こりません。でもだからいいという訳ではなく、揉め事もまた彼らの成長には不可欠です。他の子どもとの摩擦を経験することは、自己制御力を養うのに役立ちます。集団の中にいる子どもにとって、およそ必要のない出来事はありません。それがポジティブな気持ちの上に成り立つ出来事なのかネガティブな気持ちを味わう出来事なのかに関わらず、です。要は将来に向けて長きに渡り育まなくてはならない人間性の基礎を作ることを幼児期に行うのが、最も相応しい時期だと言われています。それは、今盛んに言われている「非認知能力を育てる」に関連したことなのですが、これは主に幼稚園や保育園といった保育施設の中で育まれるべきことです。「非認知能力」は今の所数値で測定することはできません。「非認知能力」の中の何か一つを単独で育むことも無理だと思います。なぜなら子供達の育ちというのは、様々なことが起こるその中で、気持ちが複雑に絡み合って伸びていく物だからです。新し物好きなお教室が「非認知能力を伸ばします」などと掲げて新たなクラスを開こうとしていても、それは変! と見抜く知識が大切です。パルのリトルクラスは、毎回体操と造形を軸に行なっていますが、その根底にあるのは、安心して過ごすことのできる場であること、子供達の遊びの中からの発見を見守る、トラブルを見守り解決に導く、熱中していることをできるかぎり止めない、など保育の立場に立って子供達と関わっています。

 ゴールデンウィーク明けに、小石川植物園への戸外活動を実施する予定です。お母さんとお子さん一緒に緑あふれる気持ちのいい季節を楽しみましょう。健康に気をつけて、良い休日をお過ごしください。 

授業のようすはこちらのフェイスブックよりごらんください。