●パルだより1月号 リトル/チャイルド
気温が急に下がって、本格的な冬を感じるようになりました。しかも晴れの日が続き空気の乾燥が著しく、喉への影響が出ている人が増えています。かく言う私も、鼻詰まりのせいで口を開いて寝ているようで、寝起きの口の中が最悪になっています。試しに濡れマスクで寝てみたら、かなり状態は緩和されました。様々な方法で寒さと乾燥から身を守ってくださいね。
今回は、「考える」と「考えない」の違いを具体的に描いてみようと思います。
[子どもに考えさせる授業]
年中「粘土 魚」
・魚を作る前に、目の前の魚をよく観察します。
私 どうして口とエラは繋がっているのかな?
子 たくさん水を吸うからエラから出してる?
私 人間は空気を吸って生きているよね。魚はどうしているんだろう?
子 空気がいらない?
水の外に口を出して空気を吸ってる?
私 寝ている暇がないね。魚は寝ないの?
子 金魚は夜じっとしているよ。水の上に上がってパクパクはしない。
私 魚はいつも口をパクパクしているけれど、それは何故かな?
子 食べ物を飲み込んでいるんじゃない?
それとすごくたくさん水を飲んでる。
私 その水はどこへいくの?
子 おしっこで出ていく?
私 さっき誰かがエラから水を出してるかなって言ってたね。
私 口はいつもパクパクしてるけど、もう一つ一緒に動いている所がある。それはエラです。
子 エラで空気を吸ってるの? でも水は空気じゃないし・・・
私 水にはいろいろなものが溶けて入っているらしい。どんなものが水に溶けるか知っているものある?
子 塩とか砂糖は溶ける。粉のジュースも溶けるよ。
私 どうやら空気も水の中に溶けて入っているらしい。水の中に空気が入っていることがわかることってどんな時? お水を沸かすとどんな風になるか見たことある? お鍋の底から泡がたくさん出てきて、ぷくぷく上がってきてプチっと弾けて消えるね。あれが酸素と言って空気の中に入っている、動物にとっては生きていくための大切なものです。水の中には大切な酸素が溶けて入っているんだね。魚のエラは水から酸素を取り出す役目をしています。だから魚は陸の上の動物と同じように生きていられるんだね。(この長い私のセリフの間にも、子供達との応答はたくさん入っています。)
考えさせないで説明だけで授業を進めると、
魚は口からエラまで繋がっていて、口から水を飲み込んで、エラから出しています。
水の中には空気が溶けて入っています。エラは水の中から空気を取り出す役目をしています。
だから魚は、水の中でも生きることができます。 と、なります。
年中児が上記のような受け答えを繰り返すことで、考えることが当たり前になることを目論んでいます。当然語彙の増加にも繋がっていきます。子ども達と話し合うときの参考になればと思い、書いてみました。
どうぞ 良いお年をお迎えください。
高崎
授業のようすはこちらのフェイスブックよりごらんください。 |