幼児教室PAL パル・クリエイション

   
パル便り

はるパル便り(リトル)

今年の3月は寒暖の差が激しく、日々倍程も違う気温に着たり脱いだりが忙しく、体を気温に合わせるのが大変です。それでももうじき春本番ですね。

 早いもので皆さんのお子さんをお預かりして1年が過ぎました。この間まで私たちは雑巾を持って走り回っていたような気がしますが、今ではそれも全くなくなり、子ども達の大きな笑い声がフロアーいっぱいに聞こえるこの頃です。子どもたちはこの1年で人と人とのふれあいを学びました。ご家族とだけだった関わりから外の人との触れ合いに移行した、始めの一歩でした。色々な場面で少しずつ新しい体験をし、様々な感情を刺激され、スクスクと伸びて随分強くなりました。楽しい遊びもありました。取り合いをしたり、ぶつかったりと嫌なこともあったでしょう。友達と関わりの楽しさ、そして理不尽さをたくさん体験しました。彼らの周りの家庭とは違った風が吹き、その風に吹かれながら強くなっていったのです。この子達が春から幼稚園に行きます。そこには又、様々な新しい体験が待っています。

 人は体験無しには成長しないものです。それはこの1年を見てよくお解り頂けたと思います。体験にはプラスの体験もマイナスの体験もありますが、両方ひっくるめて大切な体験です。親としては彼らがその雑多な体験をくぐり抜けるのを、いちいち心配せずに見守る心構えが必要です。きっといくつもの壁を乗り越えて、彼らは逞しく進んでいけると思います。お母さんが幼稚園を信じ我が子も他の子も同じように見守ることで、子どもは偏りのない成長をしていきます。少々のけんかや怪我に身構えないでください。我が子の利益だけに重きを置くと、決して良い結果は望めません。幼児は特性として(発達の段階として)自己中心性を持っていますが、成長に伴ってそれを少しずつ変えていかなければいけません。しかし親が我が家大事・我が子ののみへの利益誘導に傾くと、子どもはいわゆる自己中心的な人格を形成することになりかねません。そうなると仲間の間で受け入れられにくくなり、子ども自身が生きにくい想いをすることになります。公平な気持ち、思いやる気持ちを身につけることで、子どもは仲間と健やかに成長していくでしょう。どうかこのような視点で我が子と仲間を暖かく見守ってください 。

 4月からは年少さんとして新しいクラスがスタートします。リトルのときよりも体操・造形ともに中身がボリュームアップします。子ども達が自発的に積極的に取り組めるよう、「はい、みんなこうしますよ!」「出来たかな、では次はこうして下さい」といった形式的なスタイルではなく、自然と活動に気持ちが傾けられるよう、試行できるように、パルのオリジナルなカリキュラムで導いていきます。年少さんの心は自由です。体操器具とでも粘土とでも絵の具とでも、彼らは喜んで熱中して活動します。この年少さんの時期の熱中度・おもしろがり方が年中・長の活動の基礎となるといっても過言ではないでしょう。年少さんは描画活動の黄金期、たくさんおしゃべりをしながら、微笑ましい絵を描いてくれます。来年の今頃には又一段と成長した彼らを見ることが出来る筈です。期待していてください。4月、ニコニコの笑顔に合えるのを楽しみにしています。