幼児教室PAL パル・クリエイション

   

パル便り

パルだより5月号 リトル/チャイルド

 まだ4月だというのに、早くも夏日続出で、夏本番はどうなってしまうのか思いやられます。急な暑さで体が対応できず、体調を崩す人もいる様です。発汗作用を促す取り組み、暑熱順化を図り、体を夏仕様に切り替えるようにしましょう。ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を、やや暑い環境で少しきついと感じる程度行うとか、体温より2~3度高い風呂にゆっくりと入り汗をかくとか、簡単にできることはあります。個人差があるので、この暑熱順化に要する期間は人によって数日で済む人から、2週間ほどの人まで様々です。夏を乗り切るためにやってみてはいかがです? パルの子どもたちは早くも汗いっぱいで活動しています。水分補給の要求も増えてきているので、水筒持参の方はたっぷり入れてあげてください。
今期から「言語」を育む活動を行うことをお伝えしました。改めて「言語」に注目して子どもを見ていると、様々なことが見えてきます。言葉を口にできない子には、それぞれに理由があるようなのですが、中でも「意見を持つために必要な情報を知らない」というのは、大人のせいかも知れません。パルでは今までも長い休みが明けた時に、「みんなお休みにどこかに行った?」(もしくはいつもと違うことをした?) と、一人一人に聞いて答えてもらっています。年少・年中さんで一番はっきり分かるのが「おばあちゃんちに行った」です。一番困るのが「ホテル」。当然地名は出てきません。「誰と行ったの?」「何に乗って行ったの?」「何をして遊んだの?」など、様々な質問をしてもどこに行ったかは不明なまま、と言うことが多々あります。さすがにその時期を越えて今に至る年長さんは何処に行ったか「地名」で答えられる子もいますが、中にはまだ「ホテル」しか口に出てこない子もいます。
これからゴールデンウィークに入りますが、皆さんのお家ではお出かけの予定がありますか?もしご予定があるとしたら、チャンスです。今回のお出かけは、出かける前から家族であれこれ話し合ってみんなで情報を共有してから出かけてみてはいかがでしょう。そもそも幼児のうちは、移動するにしてもどの道を使って目的地に辿り着いたか不明なことが多いはずですし、今居る所の位置関係も定かではないでしょう。「君は何処に住んでいるの?」と聞かれてスラスラと住所を言える子は滅多にいません。「東京でしょ?東京の何処?」と聞かれると「東京」は知らないので「東京じゃないよ。」と言ってしまったり、聞く人と答える子どもとの間はどんどん混線していきます。せめて「ホテル」に行っただけの連休から、その「ホテル」があった場所は何処で、しかも周りはどんな所だったのかが言える連休にしたいものです。
 何も出掛けた先の地名だけがクリアになればいいという訳ではありません。要は、子どもたちが自分の気持ちを人に伝えたり窮状を伝えたりするためには、情報をたくさん持っていた方が便利だということです。そのためには、目の前の体験している状態を言葉にするとしたら、どんな言葉が必要か、大人はその辺を配慮して言葉を投げかけてください。
良い連休をお過ごしください。

高崎

          

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