●パルだより12月号 リトル/チャイルド
11月も半ばを過ぎたと言うのに、夏日に迫る気温になる日もあり、朝の天気予報のチェックは欠かせません。相変わらず感染症の流行も治っておらず、気候の異常は流行に拍車をかけている気がします。どうぞお子さんの罹患予防対策を怠りなく、免疫力アップにも力を注いでください。
<気になること2つ>
その1.
--スポーツ教室に通っていない子どもの方が、運動神経がいい? ?- と言う記事が目に止まりました。東京学芸大学の杉原隆名誉教授に依ると、「幼児体育指導を受けている子より、それを受けずに運動遊びを行なっている子の方が、運動能力が高い」という研究結果が出たそうです。
その理由については
① 体操指導だと同じ動きの繰り返しとなってしまい、さまざまな動きを経験せずに限定された動きのみとなってしまう
② 説明や順番待ちなどで、体を動かす時間そのものも減ってしまう
③ できることを前提として求めると、できない子のやる気衰退へと繋がってしまう
と、あります。特に一番目と2番目に関しては、すごく納得のいく理由だと思います。
私の持論としては、極論すれば「凸凹の山道」や「ゴツゴツした岩だらけの河原」をフィールドにして遊ぶのが、子どもの運動神経を伸ばすのに適している環境だと信じています。ですから外遊びの時はなるべくそのような場所を選んで行くようにしていますし、教室での取り組みも、マット運動にこだわらずよじ登ったり潜り抜けたり、飛び移ったりといった、外での遊びの要素に近い状況を作るようにしています。これで?はクリア。?に関しては、器具を教室中にサーキット状にして組み、時間の許す限り続けて体を動かすようにしています。見学にいらっしゃる方が運動量の多さに驚かれることもしばしばです。?に関しては、よじ登ったり潜ったりといった型にはまらない動作をたくさん入れているので、上手下手をあまり意識せずに取り組めます。そうこうして年長にたどり着いた時には、高い跳び箱が飛べるようになっていたり、忍者のように側転ができるようになっていたりするのです。子どもはもともと本能的に体を動かしたいと思っています。それを1から型通りに動くことを強制されても楽しくないでしょう。
これがパルの体操の方針です。
その2.
--子どもは親の表情、態度、仕草から情報の8割を受け取っている ?- という記事に関して。
日頃のお母さんの子どもへの対応チェックです。子どもを叱るばかりでなく、なるべく子どもの訴えを受容し、良いところを誉めて育てましょう、と言われますが、その”褒める”や”叱る”ときのお母さんの表情はどうなっている? という問題です。無表情で褒めるお母さんが意外と多いそうで、子供にとっては「お母さんの無表情」が一番怖いということです。
褒めるとき→ 口角を上げて、にっこり微笑みながら
叱るとき→ 真面目な表情で真剣に
悲しいとき→ 目尻、口角を下げて、しょんぼりしながら
楽しいとき→ 顔をくしゃくしゃになるくらい、思い切り笑いながら
驚いたとき→ 目を丸くして、のけぞるように
子どもはお母さんの表情で、物差しを作っています。お母さんが怯えていたら「これは怖いものかな?」と思い、悲しい表情なら「この行動はいけないことなんだ」と反省するのです。無表情は判断材料が無いため、子供にとっては一番怖い表情なのです。子供になり変わって、「どうぞ豊かな表情をしてください」
授業のようすはこちらのフェイスブックよりごらんください。 |