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                      パルだより11月号 リトル/チャイルド 
                       
                       いつまでも暑いと思っていたら、突然の肌寒さ。戸惑いますよね。気持ちのいい温度の晴れ渡った秋はどこへ持ち去られたのでしょう。こうして気温の急変があると、必ず体調を崩す人の数が増えます。インフルエンザはかなり前から流行っていましたが、今だに流行は去っていない様です。毎日今日は何を着ればいいのだろうと、天気予報を見ながら頭を悩ませます。暑かった頃の疲労が回復する前に、今度は寒さに襲われるということなので、皆さん体を労る必要があるはずです。なんとかこの異常気候の危機を乗り越えましょう。 
                        本を読んでいたら、ちょっと見過ごすことのできないフレーズが目に止まりました。 AIが人間の生活のほとんどを決める様になったら、人が人と連帯する必要がなくなったら、共感もなくなり、想像力はただ独りよがりになり、結局人は自分の中で身を竦めて生きる様になる。そしてそれを合理的な生き方だと解釈する。毎日、人々は決まった時間に、アプリの表示通り電車に乗り、目的地に着く。余計なことを言えばセクハラ、パワハラになる可能性があるから、不用意な言葉は発しない。料理は出来合いを買うか、7割方調理の済んだものを買い、マンションに帰る。家の中では騒ぐと近所迷惑なので、子どもは家でテレビを見るかゲームをして過ごす。大人の意識の変化は、じわじわと子どもの生活まで矮小化していくのでは?   まさか今の今こんな状況が蔓延しているとは思えませんが、人が何も考えずにただ時が過ぎると、いずれこの様な生活を甘受せざるを得なくなるのではと心配になります。きっと皆さんはお子さんを連れて公園にも出かけられるでしょうし、お子さんの運動量も気にかけていらっしゃるでしょう。でも、私たちが今の子ども達の身体現状に違和感を感じることは、様々あります。子ども達は公園に行けば必然的に走り回るでしょう。ただ、走り回るだけでは身につかないこともたくさんあります。例えば子ども達はボール投げが不得意です。何でかと言えば、街の中からボールを投げていい場所が減ってしまったから。公園の案内板にはキャッチボール禁止と書かれています。日中、子どもは幼稚園や保育園で過ごしています。本来この場所でたくさん体を動かせるはずですが、その場所が充分に保証されている施設はどれほどでしょう。 
 子ども達は体を動かす事で、体の機能がどの様に作用するかを知ります。繰り返すと少しずつ上手になっていき、上手になると楽しくなります。年長さんで今密かに流行っていることは、縄跳びと側転です。パルで行ったことを家で繰り返し、練習して上手になることを目指しています。(私たちは一言も家で練習しなさいと言った覚えはありません)一週ごとに跳べる回数が増える、側転の足上げが高くなっていく、子ども達の努力する気持ちが育つ道筋をつけることも、パルの役目です。体と心は連動しています。体が動けば心も躍動します。育つってどういうことでしょう。知・徳・体、何か一つでも欠けたら、総て共倒れになってしまうのです。体を動かす大切さを今一度考えてみてください。 
                       高崎 
                    
                    
                    授業のようすはこちらのフェイスブックよりごらんください。
                     
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